【最強のMarkdownエディタを求めて三千里番外編】テキストエディタのMarkdown表示機能を比較してみた
Markdownエディタを検討する上で候補の一つとして
良く挙げられるのが、AtomやSublime Textといった
今どきのテキストエディタをMarkdownエディタとして使う方法。
僕も真っ先に考えたのだが、何となく後回しにしていた。
だって設定めんどくさそうじゃん。
目ぼしいMarkdownエディタは一通りレビューしたので、
ようやく重い腰を上げることにした。
今回はAtom、Sublime Text、Visual Stdio Codeという
3つのエディタのMarkdown表示機能を比較してみる。
以下は各エディタのインストール手順やパッケージの紹介。
Atomのインストール
公式サイトからダウンロードする。
初期設定は以下のサイトを参考に。
僕はとりあえず日本語化とテーマの設定だけやった。
Markdown用パッケージの追加
markdown-scroll-sync
エディタとプレビューのスクロール同期機能を追加markdown-pdf
PDF出力機能を追加markdown-preview-opener
自動プレビュー表示機能を追加
とりあえずこれだけ入れとけば良さそう。
markdown-previewは標準で入ってるので追加する必要は無い。
設定の「Use GitHub.com style」にチェックを入れておくと
プレビューがそれっぽい表示になるのでおススメ。
使ってみた感じ
数式やチェックボックスの表示に対応
数式を表示したい場合はmarkdown-preview-plusとmathjax-wrapperを追加する。
使い方は以下のサイトに詳しく書いてある。
AtomのMarkdown Previewで数式を表示 | nkmk log
ただ、こちらだとチェックボックスが表示されないみたい。
フローチャートやTOCに対応してないのも残念。
スクロールが同期する
他のMarkdownエディタと同様にスクロールがずれてしまうのだけど、
エディタのカーソル位置にスクロールを同期させる機能があるので、
編集時にはきちんと同期した状態で表示できる。
スクロールが滑らかじゃないのはちょっと気持ち悪いけど。
全体的にもっさり
起動がやたらと遅い。もっと早く起動して欲しい。
置換が遅いしメモリ消費もデカいし、テキストエディタのくせに
なんだかIDE使ってるような気分になる。
Sublime Textのインストール
公式サイトからダウンロードする。
Sublime Text: The text editor you'll fall in love with
初期設定は以下のサイトを参考に。
Markdown用パッケージの追加
OmniMarkupPreviewer
プレビュー表示機能を追加Trailing Space
半角スペースの可視化機能を追加Table Editor
表作成の支援機能を追加
細かい設定や使い方は以下のサイトに詳しく書いてある。
マークダウンエディタとして使う方法 [Sublime Text 3 の参考書(実践編)Wiki]
使ってみた感じ
動作がサクサク
Atomと比べると断然起動早いし、キビキビと動いてくれる印象。
パッケージ入れたときに再起動が要らない点も嬉しい。
入力支援が強力
Table Editorが凄く便利だった。
ショートカットキーでセル単位で移動したり
列や行単位で内容を入れ替えたり出来るし、
自動で幅を合わせて見やすく表示してくれたりと至れり尽くせり。
プレビュー画面が無い
OmniMarkupPreviewerを入れれば一応プレビュー機能が使えるものの、
ブラウザ上で表示する形になる。
また、スクロール同期が出来ないのも難点。
Visual Studio Codeのインストール
公式サイトからダウンロードする。
Microsoft Virtual Academy のご紹介
初期設定は以下のサイトを参考に。
僕は「その他の設定」の項目だけ設定ファイルに記述した。
Markdown用パッケージの追加
Auto-Open Markdown Preview
自動プレビュー表示機能を追加md2pdf
PDF出力機能を追加
プレビューの見た目を変えたい場合は自分でCSSを追加する必要がある。
設定方法は以下のサイトに詳しく書いてある。
使ってみた感じ
日本語標準対応
起動した時点でとりあえず使える感じになっているのは良い。
使い込もうと思ったら結局設定弄らなきゃならないけど。
そこそこ軽い
Sublime Text程ではないものの、そこそこ軽快に動作してくれる。
というかAtomが重過ぎるだけのような気がする。
有用なパッケージが少ない
AtomやSublimeTextに比べると、公開されてから日が浅い為か
あまり有用なパッケージが見つからない。
今後徐々に増えていくのだろうけど、現状ではあまり使い勝手が良くない。
総評
Atom | Sublime Text | Visual Studio Code | |
---|---|---|---|
起動速度 | × | ○ | △ |
拡張表現 | △ | × | × |
スクロール同期 | ○ | × | × |
PDF出力 | △ | △ | △ |
入力支援 | △ | ○ | △ |
ざっくり動かしてみた感じだとこんな評価。
今後便利なパッケージが公開されていくのかもしれないけど、
現状はまだまだメインとして使う気にはなれないという印象。
この中から選べって言われたらSublime Textかなぁ。
拡張表現やスクロール同期に対応していないのが痛いけど、
起動早いし何よりTable Editorが便利すぎた。
最後に
Table Editorは捨てがたいけど、使いやすさを考えたら
専用のMarkdownエディタを使った方が良さそう。
とはいえ元々AtomやSublime Textを使い込んでる人なら
パッケージを入れてMarkdownエディタとして使うのも良いかもしれない。
Visual Studio CodeのMarkdown表示機能はまだまだおまけ機能な印象。